2026/07/17 06:56
こんにちは。『大人のteatime』編集部です。
取材に訪れた4月上旬、店舗の近くの畑には、黄金色の菜の花が一面に優しく咲き誇っていました。
今回私たちが訪れたのは、広島県大竹市松ヶ原ののどかな風景の中にひっそりと佇む『ハーブガーデン&カフェ さちのたね』です。
150年前の立派な土蔵を改修して生まれたこの場所は、四季折々のハーブや草花が心地よく出迎えてくれる、特別な癒しのスポットです。
広々とした駐車場から、敷地の横をぐるりと回り込んで中へ進むと、丁寧に植え込まれた植物を愛でるような長いアプローチが続きます。
一歩、また一歩と進むごとに、ハーブの清らかな香りが優しく鼻先をくすぐり、心がすうっと解きほぐされていきます。

「歴史を絶やさず、繋いでいく」――大阪から移住した店主の決意
『さちのたね』を切り盛りするのは、大阪から移住してこられた店主の村井幸子さんです。
ここはもともと、村井さんの祖父母が暮らしていた家でした。
幼い頃に時々遊びに来る程度だったというこの場所に、
もう一度命を吹き込み、受け継がれてきた歴史を絶やさず未来へ繋いでいこうと、村井さんは蔵の再生を決意したのです。
「最初は荒れ放題で、かなりの不用物の量に途方に暮れました」
仕分けと処分の果てしない作業から始まった道。
しかし、村井さんのひたむきな想いに動かされるように、多くの人々が手を差し伸べてくれました。
「たくさんの方々に力添えをいただいて、感謝しかありません。
大好きな場所に生まれ変わって、夢も叶えられた。毎日幸せを噛み締めています」
そう語る村井さんの晴れやかな笑顔には、苦難を乗り越えた強さと、周囲の人々への深い感謝の念が満ちていました。
五感で味わう、身体をいたわるハーブとスパイス
歴史ある梁(はり)が重厚な存在感を放つ2階の空間や、温かみのある1階のカウンターでいただけるのは、
そんな村井さんの「優しさ」がたっぷりと詰まったメニューです。
ハーブセラピースペシャリストの資格を持つ村井さんが、独自に配合したオリジナルブレンドハーブティーは、訪れる人の心と身体をそっと整えてくれます。
なかでも「女性の心に寄り添う」がテーマのハーブティー「WOMEN」は、その美しい色合いと優しい香りで、日々の忙しさに少し疲れた心をぽかぽかと温めてくれます。
そして、お店を訪れた人が必ず頼むというマストメニューが、村井さん特製の「ふわふわパンケーキ」です。
注文を受けてから、ツノがピンと立つまできめ細かなメレンゲを泡立てて生地を作り、丁寧に焼き上げられます。
そのためお時間は少し掛かりますが、運ばれてきた瞬間にその美しさに目を奪われ、
ひとくち食べれば泡のように消えていく至福の軽やかさに、待つ時間さえも愛しく思えてしまいます。
「ボリュームがありますが、ペロっといけちゃいます」という言葉通り、心も身体も満たされる優しい甘さに包まれます。
その他にも、15種類のスパイスを独自ブレンドし、辛味を抑えて香りと旨味を引き出した
「自家製スパイスカレー」や、ハーブが爽やかに香る「鶏もも肉のコンフィ」など、どれも「食べる人を想う優しさ」にあふれた一品ばかりです。
“さちのたね”から広がる、幸せの物語
祖父母が遺した大切な蔵を、たくさんの方の力を借りて蘇らせた『さちのたね』。
ここはただハーブやお茶を楽しむ場所ではなく、村井さんが感謝を込めて蒔いた「幸せの種(さちのたね)」が芽吹き、訪れる人々の心に優しい花を咲かせる場所です。
毎日をがんばる自分を少し労ってあげたくなったら。
松ヶ原の優しい風に吹かれながら、育ちゆく庭と150年の歴史が醸し出すあたたかな時間に、
ぜひ身を委ねに来てください。
ここから始まる新しいあなたの「幸せ」の物語が、きっと見つかるはずです。
続きは誌面で・・・・
